不動産を買うときの基本的な流れとチェックすべきポイントとは?
住宅周辺の生活関連施設の有無や住みやすさ、将来の資産価値、かかる税金など、不動産を買う前には色々とチェックするべき点があります。難しく感じるかもしれませんが、不動産を買う前の一般的な流れを把握し、大切な確認事項をチェックしておけば、後悔や大きなトラブルを防ぐことができます。
そこで今回は、不動産を買うまでの基本的な流れとチェックすべきポイントについてご紹介します。
不動産を買うまでの基本的な流れ
不動産を買いたいと思ったら、まずは新築、中古などの条件を決めることから始めます。相場を調べながら希望の立地条件や周辺の生活関連施設、間取りなどを挙げていき、譲れる条件と譲れない条件を整理していくことで本当に大事にしたい条件が明確になっていきます。
そしてその後は次のような流れをたどります。
・物件の情報収集をする
・現地を見にいく
・申し込みをする
・重要事項説明を受ける
・売買契約をする
・住宅ローンの契約をする
・引き渡しを受けて登記の手続きをする
不動産を買うときの流れ1:不動産の条件を決める
たとえ同じエリアにある不動産でも間取りや築年数によって価格は異なります。また、同じような価格帯でもエリアや立地、広さによって当然大きな違いがあるため、まずは希望の条件を決めてその上で情報収集をしなければなりません。
◇ポイント
まずは新築、中古、一戸建て、マンションやエリア、立地などの譲れない条件を決めておきましょう。
不動産を買うときの流れ2:物件の情報収集をする
条件を決めたら物件の情報を収集します。予算内、条件内で探していきますが、不動産価格は需要と供給によって決まることを頭の片隅に置いておきましょう。
マクロの視点ではエリアや用途地域など、ミクロの視点では眺望や日当たり、方位、階数、近隣などが価格に影響します。
◇ポイント
情報収集する中で気に入った物件が見つかったらその物件のメリット、デメリットを不動産会社に確認するようにしましょう。
不動産を買うときの流れ3:現地を見にいく
候補の物件が見つかったら見学にいきます。写真や資料だけでは分からないことを現地で見て確認しましょう。建物の外観、周辺環境、室内や水回りなど、気になる箇所は入念にチェックします。
不動産を買うときの流れ4:申し込みをする
買うと決めた後は購入の申し込みをしますが、この際、併せて住宅ローンの事前審査の申し込みも行います。申し込み時には申込証拠金を預けることがありますが、キャンセルした場合は原則的には返還されます。
不動産を買うときの流れ5:重要事項説明を受ける
不動産売買の契約を結ぶにあたり重要事項の説明を受けます。宅地建物取引士より重要事項の説明を受け、内容に納得したら売買契約に進みます。重要な内容なので分からない点などがあれば遠慮なく質問しましょう。
◇ポイント
所有権や抵当権などの登記の内容は確認しておきましょう。所有権ではなく借地権の場合には基本的には地代が発生します。
不動産を買うときの流れ6:売買契約をする
売買契約書に署名捺印をします。身分証明書や収入証明書類、住民票、印鑑証明書などの必要書類、手付金や仲介手数料などが必要になるので契約時に必要なものは事前に用意して不備がないようにしましょう。
◇ポイント
契約解除の条件や特約の有無などを確認しましょう。買主を保護する特約が盛り込まれていることもあるので、疑問点があれば積極的に質問して不明点をなくしておきます。
不動産を買うときの流れ7:住宅ローンの契約をする
住宅ローン関係の手続きをします。事前審査が通り、融資が承認されていることが前提です。
◇ポイント
住宅ローンの事前審査申し込みから実際に融資が実行されるまでには時間がかかります。必要書類や審査がスムーズにいくように不動産会社の担当者とよく相談をしておきましょう。
不動産を買うときの流れ8:引き渡しを受けて登記の手続きをする
住宅ローンの決済が終了したら鍵を受け取って引き渡しとなり、その後は不動産の登記を行います。住民票や実印、印鑑証明書などの書類が必要です。
◇ポイント
事前に必要書類を用意しておきますが、詳細については漏れのないように不動産会社に確認しておきましょう。
不動産を買う前は資金計画や税金などについてプロに相談を
以上が不動産を買うまでの基本的な流れとチェックすべきポイントなりますが、立地やエリア情報だけではなく、資金計画や税金などの詳細は不動産会社に確認するようにしましょう。職業や勤続年数などによっては住宅ローンの審査結果が長引く場合がありますが、不動産会社では住宅ローンの申請をスムーズに進める方法などもアドバイスしています。
不動産を買う手続きを進めるにあたっては余裕をもって計画を立てることが大切ですが、不安点・疑問点があれば早めに不動産会社に相談し、アドバイスを活用することも重要です。